2012 年 27 巻 3 号 p. 53-56
アメリカの先進的なプロジェクトである NEED の教材「エネルギーを天秤に掛ける」の授業実践を茨城県内の公立中学校で行った。「エネルギーを天秤に掛ける」は生徒に日本の主なエネルギー源の長所と短所を紹介し,エネルギーのトレードオフの関係を認識させる教材である。評価方法としてコンセプトマップを用い,生徒個人個人の概念の変化を調べた。授業実践を行った結果,目標であったエネルギーの長所と短所を生徒に認識させることができた。また,自ら基準を作り,考える授業は生徒の興味関心を高める効果があることが確認できた。今後さらなる改善を目指すとともに,生徒に総合的判断思考を身に付けさせるNEED 教材の効果を検証していく。