2012 年 27 巻 3 号 p. 49-52
つくばエネルギー教育研究会(旧:筑波大学エネルギー教育研究会)では、平成14 年度から、エネルギー環境教育の教材の開発を進めてきた。その一環として、アメリカの先進的な取り組みであるNEED Projectの教材について検討を重ね、翻訳出版をすることができた。この教材の大きな特徴は、エネルギーについて体系的に扱っていることや、総合的判断思考を伴う内容となっていることなどである。これに加えて、日本の理科などの授業ではほとんど扱わない歌・ゲームを取り上げるとともに、家庭や地域を巻き込んだ活動をしているところである。現在、エネルギー利用についての将来計画が見直されているところである。関係者だけでなく、国民を含めた議論が進んでいくことを期待している。そのきっかけとなる材料を多く含んでいるが、NEEDの教材である。