本研究では,高等教育の初年次生を対象とした物理学力学分野の授業に,学習者の主体的な学び(アクティブラーニング)を導入した。学生が主体となって探究活動をし,小グループで議論する活動を取り入れることにより,従来の伝統的講義形式とは異なる学習内容の定着と,情意面の向上をねらいとした。学生が主体となってグループで実験を行い,結果を議論し合うWorkshop型の活動を主軸とした授業を10回にわたり実施した。これに学習内容の理解度確認と定着をはかるためのPeerInstructionを付加した。この発表では2015年度に実施している授業を紹介し,2014年度の同授業の結果と比較しながら教育効果を議論するための授業設計について報告する。