2016 年 31 巻 8 号 p. 45-48
新学習指導要領では,理科の見方・考え方を働かせ,見通しをもって観察,実験を行うなどの科学的に探究する学習活動が充実すること,特に1年生では,自然事象の中から問題を見いだすこと,2年生では,課題を解決するための観察や実験の計画を立案すること及び結果を分析して解釈することを重点的に扱うようになった。生徒は教師が望むような先の見通しをもつことができるのか,ろうそくの燃焼問題を通して,整合性のある一貫した追究を独力で考えることができるかを調査した。その結果,達成率は半分にも満たなかった。授業で適切な足場かけをする必要があることがわかった。