2016 年 31 巻 8 号 p. 81-86
国際的に「コンピテンシー」が注目されている。資質・能力の育成は,これからの日本において重要である。また,深刻化する理科教育の問題や将来の課題へ対応していくための総合理科も必要である。そこで,総合理科における資質・能力に関するドイツのNaWiプロジェクトの現状を明らかにし,小学校後期の理科授業における質的改善の示唆を得ることを目的とする。日本でも,総合的理科の実施が考えられる。日本で取り入れるには,基本概念を規定し,多様な文脈で実施することが重要であると考えられる。