日本科学教育学会研究会研究報告
Online ISSN : 1882-4684
ISSN-L : 1882-4684
発表
スクラッチを用いたプログラミング・プロジェクトの評価方法
大野 恵理須曽野 仁志
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2016 年 31 巻 8 号 p. 107-112

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抄録

2020年のプログラミング教育必修化に向けて様々な準備が始まっている。NHKのEテレで2017年4月から放送されている番組では、アメリカマサチューセッツ工科大学(MIT)で開発された教育用プログラミング言語「スクラッチ」を使って、コンピュータでゲームを作ることを学ぶことができる。また、各種マニュアル本が出版されたり、MITのスクラッチのウェブサイトの一部が日本語に訳されたり、「スクラッチ」を日本の教育現場に導入する準備が進んでいる。しかし、プログラミングの授業における児童・生徒の学習到達度を評価する方法は研究が進んでいないのが現状である。本研究ではスクラッチを導入した授業における児童・生徒の学習到達度の評価について、アメリカの教育現場で用いられているルーブリックを参考にして、日本の教育現場でも活用できるルーブリックを2種類デザインした。それぞれのルーブリックの詳細と、ルーブリックが応用できるプロジェクトの例を報告する。

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© 2016 一般社団法人 日本科学教育学会
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