中学校理科の最終単元である「自然と人間」において,身近な自然を教材とすることで,「環境保全」を具体的に認識させることができるのではないかと考え,そのための授業プランの開発を試みた。校区内の湖に生息する特定外来生物ウチダザリガニと,湖水の水質調査を軸とした授業を実施し,その前後にイメージマップを用いて,学習の振り返りをおこなった。その結果,メタ認知の面で重要であると思われる「思考」というコンセプトを含んだ文章は全体の10%ほどしか認められなかったものの,今回の単元で学習した理科用語については,具体的な実験や観察の場面と関連づけられて認識されていることが示唆された。