2017 年 32 巻 5 号 p. 65-68
本研究では,愛媛大学理学部が実施する新入生セミナーC における合宿研修プログラムやポスター作成ワークショップ等を通じて,どのような社会人基礎力が向上するのかについて検討を行った。その結果,年度ごとに対象となる学生が異なるという留意が必要なものの,33 項目中7 項目で当該年度では自己評価が向上し続ける結果がみられ,他者との協同を促すプログラムを展開することにより,ソーシャル・スキルの自己評価が高まることが明らかになった。今後の課題として他者評価等を活用した多面的な評価によるソーシャル・スキルの向上や学習者による特性を踏まえたプログラムの開発手法に関して検討することが挙げられる。"