2018 年 33 巻 1 号 p. 61-64
高等学校の生物では,ゲノムに突然変異が起きた結果塩基配列に永続的な変化が生じ,生物の形質が変わることを学習する.しかし,多くの細菌がファージからの感染に対し自己を防御するための機構であるCRISPR/Casシステムにより,ゲノムを能動的に変化させ生存してきたことについては学習しない.そこで本研究では,Flavobacterium psychrophilum(アユ冷水病菌)がCRISPR/Casシステムを有しているか,CRISPRのスペーサー配列(ファージ由来の配列)と一致するファージがヒットするかを,ゲノムデータベースを用いて解析した.また,ゲノムの能動的変化を学習する教材としてゲノムデータベースが適しているか検討した.