日本女子大学
広島大学附属福山中・高等学校
2018 年 33 巻 3 号 p. 155-160
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実際的に使える統計的概念にとって,文脈は不可欠な要素である.本稿では,推論主義の視座から,文脈が大学生の統計的問題解決に対してどのような影響を及ぼすのかを調査した.結果は次の2点である:(1)学生の多くは文脈的情報を補完して統計的解答を導くことができず,一般的なデータの文脈の規範に強く従っていること,(2)この結果は,統計教育が,特殊と一般というデータの文脈の二側面についてジレンマに陥っていることに起因し得ること.
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