2018 年 33 巻 3 号 p. 223-226
本研究では, 日本の科学系博物館における実践的なユニバーサルデザイン手法の開発のために, 科学系博物館における情報アクセシビリティの保障を目的としたガイドラインについて調査 ・ 研究を行うことを目的とする。 本稿では, アメリカ人法 (Americans with Disabilities Act. 以下, ADA とする ) の内容から科学系博物館に適用されうる記述を抜き出し, 報告する。 また, 特にアメリカの博物館における情報アクセシビリティの考えとそのガイドラインについて, ADA に準拠して設計されたスミソニアン博物館の Smithsonian Guidelines for Accessible Exhibition Design (以下, SGAED) を取り上げ, 該当法との整合について検討する。