日本科学教育学会研究会研究報告
Online ISSN : 1882-4684
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発表
同一授業における数学的な見方・考え方の構成過程に関する一考察
中尾 真也
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2019 年 34 巻 3 号 p. 203-206

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抄録

観点別学習評価の実施に関して,数学的な見方・考え方は直接的には評価の観点ではないが,資質・能力に関わる3つの柱全てに関わるものであるため,数学的な見方・考え方を見取ることは子供たちの資質・能力がどのように伸びているか,どのように働いているかを把握するためにも必須である.本研究では,児童の数学的な見方・考え方を捉えるために,教訓帰納に基づく振り返る活動を取り入れた.

本研究の目的は,同一授業において数学的な見方・考え方がどのようにもたらされるのかを把握し,実際に行われた授業と振り返りの記述に現れている数学的な見方・考え方の変容との関係を明らかにすることである.そのために本稿では,教訓帰納と振り返りの関係性,及び学習活動における振り返りの価値についてまとめ,小学校第6学年「記録の整理」の単元を事例に,実践授業を行うための計画を構築した.

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© 2019 一般社団法人 日本科学教育学会
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