2022 年 36 巻 5 号 p. 55-60
本実践研究の目的は,図書「フェルマーの最終定理」を用いた協働的で対話的な課題解決学習に取り組む活動の中で,数学的活動を通して数学学習に対する意識の変容を明らかにすることである.まず,本実践研究で注目する数学学習に対する意識を定義し,「PBL(project-based learning)」を用いて活動の枠組みを開発した.2021年5月から10月に徳島県内の高等学校第一学年で実践をした.その活動の実際とアンケートの結果・分析から数学学習に対する意識の変容について報告する.