本研究では,理科で緊急地震速報取り扱い上の課題を示した.そして課題解決の手立てとして,新たに開発した教材を報告した.教材は,1㎝間隔で並べたドミノを地震波のP波に,3㎝間隔で並べたドミノをS波に見立て,P波を表現したドミノの途中に,プログラミング教材「MESH(ソニーマーケティング株式会社製)」でiPadから音が鳴るようにプログラミングをした動きブロックを置き,S波を表現したドミノのゴール上に家の模型を置いた教材である.そして教材を活用したSTEM教育により,緊急地震速報が鳴ってからS波が到達するまでの時間との関係性についてなど,緊急地震速報のしくみを正しく理解することができる可能性を示唆した.