堆積学研究
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台湾北東部桃園県大漢渓川流域に露出する潮流の影響を受けた鮮新 -更新統
小林 由季中村 めぐみ関 めぐみ保柳 康一
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2012 年 71 巻 1 号 p. 2

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抄録

台北市の南に位置する桃園県,その南部を流れる大漢渓川には,台湾最大の石門ダムが作られている.その下流約4km に渡って鮮新統の桂竹林層と錦水頁岩,更新統の卓蘭層と楊梅層が露出している.これらの地層の累重の基本は,台湾衝突帯の前陸堆積盆地における 1サイクルの海進と海退によって形成された.上半分は陸棚堆積物からバリアシステム,河川システムへの変化を示す.しかし,その中にも数回の小規模な海進海退サイクルが観察できる.

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© 2012 日本堆積学会
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