(独)農研機構近畿中国四国農業研究センター
2014 年 68 巻 1 号 p. 21-26
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線虫と土壌伝染性病原による病害は「線虫伝搬性病害」と「複合病」と大きく二つに分類される。本稿では,線虫とそれ以外の病原との相互作用によって起き,感染形態や病徴の異なる疾病である複合病について報告例を紹介した。複合病における重要な要因は土壌中の線虫の存在である。線虫は病原菌に植物体への侵入口を提供する,植物の抵抗性を打破するといった協力作用を有するためである。複合病防除において,線虫を防除するだけでなく,病原菌に対しても同時に防除できる耕種的防除法について紹介した。
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