土と微生物
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土壌還元消毒の普及の現状と今後の展望
門馬 法明
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2017 年 71 巻 1 号 p. 24-

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抄録

1970 年代頃から,還元条件下での病原菌の抑制に焦点を当てた一連の研究が行われてきた。このような研究をもとに, 1999 年に土壌還元消毒法が開発された。土壌還元消毒法は,特に米国と日本においてその普及が進んでいるが,その背景にはそれぞれ異なった事情がある。近年,土壌還元消毒には,土壌燻蒸と比較して作物の収量性と土壌の発病抑止性の維持・増進という点で優れていることが明らかとなってきている。土壌還元消毒の普及における課題として,低温条件化での効果の向上と,栽培用培地に対する処理法の最適化があげられる。

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