土と微生物
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微生物の住処としての土壌を掘る
三星 暢公
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ジャーナル オープンアクセス

2026 年 80 巻 1 号 p. 3-9

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抄録
2020~2022年度の3か年に全国1,000か所を超える圃場を対象に土壌を採取し,土壌の化学性,物理性,生物性の調査結果および収量性等の聞き取り情報をデータベース化した。アンプリコンシーケンス解析の結果を用いて,Actinobacteria,FirmicutesおよびBacteroidetesの存在割合を比較した。作物の種類によって収量性が高い圃場と低い圃場とでこれらの細菌の存在割合が異なる場合があった。他方で有機質肥料の連用圃場の各処理区土壌および複数の肥料原料を土壌へ混合した際のこれらの細菌の存在割合も異なっていた。施用する有機質肥料の違いによって微生物叢をコントロールできる可能性が示唆された。収量性が平均以上の圃場の土壌中の生菌数(培養法)について開始2か年の結果と最終年度のデータとに整合性があるか確認した。作物の種類によって糸状菌,放線菌,細菌,フザリウム菌の菌密度は異なっており,概ね最終年度の結果は開始2か年の結果と整合したため,3か年のデータベースを用いて暫定基準値を作成した。データベースの全体の土壌点数は1,000を超えているものの,作物によっては点数が少なく標準誤差が大きいものがあるため,今後,調査点数を増やして解析精度を上げ,様々な条件における土壌生物性の改善提案をできる基準値を作成し生産者支援に繋げていきたい。
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