外科と代謝・栄養
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日本外科代謝栄養学会第49回学術集会シンポジウム1 報告
「侵襲下での生体反応と代謝動態」
マウス外科手術モデルにおけるアミノ酸シスチン・テアニン術前投与による術後異化亢進の抑制効果
柴草 哲朗栗原 重一土屋 誉千葉 康雅田中 賢治宮地 智洋小山 淳
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2013 年 47 巻 1 号 p. 25-30

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抄録
 アミノ酸であるシスチン・テアニン(CT)経口投与は免疫応答制御に重要なグルタチオン(GSH)合成を促進して免疫機能を増強することが明らかとなっている.一方我々は,マウス外科手術(小腸manipulation)モデルにて,手術前5 日間のCT 経口投与が侵襲ストレスに伴う腸管のGSH 量の低下抑制や過剰な炎症反応の抑制を誘導し,術後の回復を促進することを見出している.一般的に侵襲ストレスに伴いエネルギー代謝が亢進し,筋タンパク質分解,すなわち異化亢進が起こるとされている.そこで今回,同様の外科手術モデルを用いて術前のCT 経口投与が術後のエネルギー消費量(EE)の亢進に与える影響について検討した.結果,手術後12 時間以降において,対照群と比較してCT 投与群でEE の上昇が有意に抑制された.よって,術前のCT 投与により手術侵襲ストレスに伴う異化亢進が抑制される可能性が考えられた.
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© 2013 日本外科代謝栄養学会
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