外科と代謝・栄養
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原  著
高カロリー輸液剤への微量元素製剤の混注量がラットヘプシジン誘導に及ぼす影響
坂田 文子高橋 啓明知久 一雄
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2015 年 49 巻 5 号 p. 233-240

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抄録
【目的】成長期のラットを用い,高カロリー輸液剤に臨床用量の微量元素製剤(1mL/1L)を混注し投与総熱量を制限した200kcal/kg/day投与すると,微量元素製剤中の鉄に由来する非コロイド鉄により鉄の吸収と再利用を阻害するヘプシジン-25が誘導される.本研究では,高カロリー輸液剤への微量元素製剤の混注量がヘプシジン-25誘導に及ぼす影響を検討した.
【方法】成長期の8週齢ラットに,投与総熱量200kcal/kg/dayで微量元素製剤混注量の異なる高カロリー輸液剤を3日間投与した後,血清ヘプシジン-25を測定した.微量元素製剤の混注量は,臨床用量,臨床用量の1/2および1/4とした.対照は鉄を含まない微量元素製剤を混注し投与した.
【結果】臨床用量の1/4ではヘプシジン-25誘導は認められなかったが,1/2および臨床用量ではヘプシジン-25誘導が確認された.
【考察】成長期のラットにおいて投与総熱量を制限した場合,高カロリー輸液剤への微量元素製剤混注量はヘプシジン-25誘導に影響を及ぼすと考えられた.
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© 2015 日本外科代謝栄養学会
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