外科と代謝・栄養
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特  集
サルコペニアと栄養管理
葛谷 雅文
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2016 年 50 巻 1 号 p. 1-6

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抄録

 サルコペニアには本来,加齢に伴う四肢骨格筋量の減少が存在し,筋力・身体機能の低下が惹起されている状態をさす(原発性).しかし,骨格筋減少を伴う病態は広範に存在し,いずれも対象者の身体機能低下に直結しており,サルコペニアは原発性以外に二次性サルコペニアとして多くの臨床領域で使用されるタームとなった.それに伴い,サルコペニアの臨床的重要度はさらに高まり,サルコペニアの研究に参入する研究者も増加しており,大変な盛り上がりをみせている.しかし,なおそのメカニズムは十分解明されたとは言えず,早急なその解明ならびに,介入方法の確立が期待されるところである.本総説は,そのメカニズム,介入法の一つとして,栄養を取り上げた.本総説が少しでもサルコペニアの臨床,研究の一助になれば幸いである.

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© 2016 日本外科代謝栄養学会
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