土壌の物理性
Online ISSN : 2435-2497
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ECH2O 5TE による土壌含水率出力への電気伝導度と温度の影響
安中 武幸花山 奨
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2015 年 130 巻 p. 13-18

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抄録
ECH2O 5TE は土壌の誘電率測定を原理とする土壌水分センサーの 1 つであり,圃場における土壌水分変動測定に有効なツールである.しかし,その含水率出力は土壌の電気伝導度(EC)や地温(T)に依存することが指摘されている.本研究の目的は,本センサーの含水率出力に対する EC と T の影響を,室内での EC キャリブレーション実験と砂丘畑における測定値を用いた温度キャリブレーションによって評価することである.室内キャリブレーション実験の結果,土壌水の EC(ECw)が 10 dS m−1 より低く,かつ土壌のバルク EC(ECb)が 0.50 dS m−1 より低ければ,単一の含水率キャリブレーション式が適合できることが示された.水分量が一定の時,センサー出力の変化量 ∆RAW と温度の変化量 ∆T にα = ∆RAW/∆T という比例関係を仮定し,砂丘畑における測定値を用いて α 値を推定した.得られたα 値は,ECw が 0.1 dS m−1 程度の時には 0.8 ◦C−1 ∼ 1.2 ◦C−1 であり,ECw が 2.5 dS m−1 を超えるとその上昇に伴って 1.0 ◦C−1 から 2.2 ◦C−1 まで増大した.
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© 2015 土壌物理学会
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