日本ストーマリハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2436-8806
Print ISSN : 0916-6440
原著
エアーマットの分類および体圧分散効果に関する検討(1)―マットの形状と効果の関連性―
西出 薫塚田 邦夫田沢 賢次藤巻 雅夫宮崎 春美島野 香奈枝高畠 弘子太田 道子山崎 直美北本 静佳
著者情報
ジャーナル フリー

1995 年 11 巻 2 号 p. 17-24

詳細
抄録

 褥瘡の予防と治療に使用されるエアーマットの系統的分類や体圧分散値の客観的評価を目的として,市販のエアーマット13種を形状によって分類し,同一条件下における体圧値を測定・評価した。マットは形状より筒状分離型,筒状一体型および波状一体型の3型に分類した。健常者13名の仙骨部にTALLEY社製デジタル式体圧測定器を装着して各エアーマットの体圧分散の程度と時間的推移を評価した。全てのエアーマットにおいて全員のコントロール値よりも体圧が低く推移し除圧がなされていた。特に筒状分離型が体圧分散の程度において高成績であった。被検者の体圧値を経時的な変化でみると,圧が低めで変動の少ないもの、変動の大きいもの、圧が高めで変動が少ないものの3群に分かれた。

著者関連情報
前の記事 次の記事
feedback
Top