日本ストーマリハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2436-8806
Print ISSN : 0916-6440
原著
「人は人工肛門をどのようなものであると思っているのか」ー質問紙調査からの術前オリエンテーションヘの提言一
梶原 睦子八尋 華那雄
著者情報
ジャーナル フリー

1995 年 11 巻 2 号 p. 7-16

詳細
抄録
 一般の男女500名を対象とし、一般の人が持つ人工肛門に関する認識度とイメージについて質問紙により調査した。その結果人工肛門という言築は9割以上の人が知っていた。過半数の人はマスコミから情報を得ていたが正しい認識を持っている人は1割程度に過ぎなかった。人工肛門と癌の関連性を認識している人は約6割であった。多くの人は人工肛門を持つと動きの激しい事には制限があると考えており、"煩わしい""悲しい"といった否定的イメージを抱いている人が多いと推測された。また人工肛門やその生活についての認識度と肯定的イメージの間には相関はみられなかった。これらの結果を参考にして術前オリエンテーションを行うべきであると考えた。
著者関連情報
前の記事 次の記事
feedback
Top