抄録
ストーマ外来開設以来9年間の変遷から最近3年間の状況とその特徴を検討した。最近は受診年齢が高齢化してきており、ストーマ造設術施行例の高齢化や長期間経過した自己管理オストメイトの受診を反映していた。ストーマ造設からストーマ外来受診までの期間は1~3ヵ月以内がほとんどとなり、受診理由としてはスキントラブルが減りセルフケア確立のための定期観察が中心となりストーマケアにおけるシステム化の普及を示している。高齢者のオストメイトにはストーマケアにも社会的なネットワークをもった取り組みが必要であり、その中心的な役割をストーマ外来がはたす必要性が示唆された。