抄録
クリーブランドクリニックの原則に従ってストーマサイトマーキングをおこなった消化器単孔ストーマ86例を対象に腹壁筋貫通部位、合併症発生頻度、ストーマが腹部の頂点にあるか否か、セルフケアの可否、ストーマ周囲皺の発生状況、皺の発生部位、ストーマの高さ、腹壁の硬さ、ストーマ周囲の平面、骨突起、臍からストーマまでの距離の10項目について評価した。その結果、この原則には(1)必要不可欠な項目(腹直筋内造設、ストーマが見える)(2)意味が曖味で整理統合、修正すべき項目(臍より下、骨突起、皺を避ける)と(3)不必要な項目(腹部の頂点)があることが判明した。