日本ストーマリハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2436-8806
Print ISSN : 0916-6440
原著
在院日数短縮化のストーマリハビリテーションへの影響―98施設の実態調査から―
畠山 義子登坂 有子浦野 理香
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2004 年 20 巻 1 号 p. 45-50

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抄録

 在院日数の短縮化がすすむ中、ストーマリハビリテーションへの影響が懸念される。そこで全国の中核病院440病院を調査し、影響の有無と理由を明記した98施設の結果を分析 した。結果、66.3%が<影響あり>と回答した。その理由は、セルフケアの未確立での退院、心理的サポート不足から不安を抱えての退院や転院、等で患者への影響を理由としたものが85.7%を占めた。<影響なし>の理由は、受け持ち患者制度やストーマケア専門職の導入、ストーマ外来の設置、また、早期から指導を開始、継続看護の充実等であった。<影響なし>と回答した施設の対応は、今後さらに加速する在院日数の短縮化への対応として示唆を与えるものと考える。

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