日本ストーマリハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2436-8806
Print ISSN : 0916-6440
原著
ウロストーマ患者におけるクランベリージュースの尿酸性化能の検討
金藤 博行折笠 精一石戸谷 滋人佐藤 玉枝佐藤 一子小沢 松子岡崎 尚子
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1990 年 6 巻 1 号 p. 25-30

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抄録
 クランベリージュースの尿酸性化能について,(建常者10例とウロストーマ患者10例に経口投与して検討した。100%ジュース100mlを投与2時間後の尿pHは,健常者群では負荷前pH6. 0±0. 73(mean±SD)から,負荷後pH5. 66±0. 43と有意に(p<0. 05,paired t-test)下げ,ストーマ患者群では負荷前はpH7. 45±1. 23と健常者群に比べて高値を示したが,負荷後はpH6. 84±1. 32と有意に(p<0. 001)下げることができた。pH低下の程度は両群間で差を認めなかった。クランベリージュースは100mlという比較的少量でも,2時間まで尿pHを下げることが確認できた。また,長期間投与の効果を示唆する症例を紹介した。
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