抄録
クランベリージュースの尿酸性化能について,(建常者10例とウロストーマ患者10例に経口投与して検討した。100%ジュース100mlを投与2時間後の尿pHは,健常者群では負荷前pH6. 0±0. 73(mean±SD)から,負荷後pH5. 66±0. 43と有意に(p<0. 05,paired t-test)下げ,ストーマ患者群では負荷前はpH7. 45±1. 23と健常者群に比べて高値を示したが,負荷後はpH6. 84±1. 32と有意に(p<0. 001)下げることができた。pH低下の程度は両群間で差を認めなかった。クランベリージュースは100mlという比較的少量でも,2時間まで尿pHを下げることが確認できた。また,長期間投与の効果を示唆する症例を紹介した。