日本ストーマリハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2436-8806
Print ISSN : 0916-6440
特別講演
オストメイトの抱える諸問題
山本 貞博
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1990 年 6 巻 1 号 p. 31-36

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抄録
 大腸瘻と回腸瘻を体験した外科医として,成書に現われない諸困難と対策を検討した。
 手術では早期発見と肛門温存術式が望ましい。人工肛門造設の止むなき際には根治性とともに機能保全を重視し,良好なストーマを作る必要がある。
 装具の進歩は,良好な手術が前提だが,複雑多数の選択は一般患者に迷惑。医療関係者の公正適切な助言が必須になっている。
 患者心理の経時的変化を正確にとらえ,術前術後管理から,より良き社会復帰に協力し得てはじめてオストメートの治療が完成することを述べた。
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