抄録
事例は65歳の女性,1962年に38歳で子宮がんにより放射線治療を受けた。63年に放射線性大腸潰瘍で下行結腸ループストーマを造設。その後も度々イレウスの再発を起こしてきた。
病悩期間は28年間で,晩発性障害は持続している。ストーマ下方と両殿部は,広範囲にわたる皮膚の欠損,重篤な潰瘍を呈し便性もゆるく排泄管理に工夫を要した。
私たちはセルフケアの確立を主眼に患者援助した。潰瘍部にはレミダーム小片を貼り,ポスパックBを使用した。この結果,患者のスキンケア技術は向上し,パウチ装着と排泄管理ができるようになった。軽快退院後はハイリスク患者としてストーマ外来でフォローアップをしている。