日本ストーマリハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2436-8806
Print ISSN : 0916-6440
原著
Palliative surgeryとしての人工肛門の造設―奏効性からみた適応と問題点の一考察―
佐々木 聖子菅沼 百合子秋山 守文
著者情報
ジャーナル フリー

1992 年 8 巻 1 号 p. 37-42

詳細
抄録
 1988年から1991年までの4年間に症状緩和目的で人工肛門を造設した12名の患者について食事,自覚症状,paformans status(PS)の3点から奏効性を評価した。その結果12例中11例にPS,食事,自覚症状の改善を認め奏効例と判断できた。Palliative surgeryとしての人工肛門の適応と問題点は以下の通りである。
 ①期待する効果が得られることを前提とする。②体力に無理のない手術手段の選択が必要。③予後ではなく症状の改善を第一の選択理由にする。④説明と同意は多職種の協力と連携が必要である。⑤造設後は病状が安定していると感じさせる看護の工夫が必要である。
著者関連情報
前の記事 次の記事
feedback
Top