抄録
コロストーマの長期管理上の問題点を把握するために,直腸腫瘍で腹会陰式直腸切断術あるいはハルトマン手術を施行した症例を対象に面接調査を行った。郵送でアンケートを依頼した161例中面接可能であった92例に対して,排便管理方法と皮膚炎について,術直後(半年間)と現在の状況について調査した。
その結果,排便管理方法では術直後洗腸法を行っていた80例中13例が現在では自然排便法へと変更していた。しかし,現在でも洗腸法を実施している確率は73%と高く,排便管理方法の一手段として効果が得られていることがわかった。
次に皮膚炎の出現は38例(41%)にみられ,その原因はパウチによるもの36例(95%)と高率であった。また,ほとんどの症状は発赤程度と軽症であり,頻度も2~3回/月と少なく,軟膏を塗布する・清潔にするという処置で改善していた。しかし,適切なパウチの使用をしていないために皮膚炎を起こした症例や,他のストーマ製品を知らないために皮膚炎を我慢していた症例もあり,適切な使用方法を指導することが重要である。