抄録
当科において尿路変向術を受けた患者会の活動の一つとして有志のオストメイトにオストミービジターとなっていただいているので,その経過と今後の展開について述べた。
自分の経験からオストミービジターの必要性を強く感じ,ボランティアーとして社会に寄与したいとの考えをもっていたことなどにより,適任であると判断された方がオストミービジターの第1号となり,その経験から長所・反省点が把握された。長所としては1. 疑問・不安感の解消,2. 孤独惑の解消,3. 実生活への参考などであり,反省点としては1. 医療知識について,2. オストミービジター自身の経過への不安感,3.相手の受け入れなどがあげられた。こうした経験より医療従事者との学習会の場を持ち,よりよいオストミービジターの養成に努力する必要性が指適された。