日本ストーマリハビリテーション研究会誌
Online ISSN : 2759-7458
Print ISSN : 0912-0408
原著
多変量解析の応用による、ストーマケアに影響を及ぼす各種要因の検討―特に、ストーマサイトマーキングと装具の安定性について―
久保 五月藤原 順子臼杵 尚志小松原 正吉
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1988 年 4 巻 1 号 p. 5-8

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抄録
 マーキングの位置が術後のストーマケア,特に装具の安定性に与える影響の程度をストーマケアヘの影響が予想される各種要因と比較し,また,この面から見たマーキングの最適部位について検討した。その指標としては,ストーマ周囲の皮府症状の有無および,術後早期,後期における装具の交換頻度を用い,多変盤解析,数量化理論第Ⅰ類および,第Ⅱ類を用いて,評価した。この結果,術後早期,後期ともに装具の交換頻度はマーキングの位置により大きく左右されていた。また,実際のマーキング位置については「臍から1cmより上方」,「正中から6cmより左側」の位置が術後後期の装具の安定性において,最も優れていた。
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