日本ストーマリハビリテーション研究会誌
Online ISSN : 2759-7458
Print ISSN : 0912-0408
原著
ストーマサイトマーキングにおける2,3の提言
倉本 秋伊原 治上村 秀樹河原 正樹酒井 滋上西 紀夫大原 毅
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1988 年 4 巻 1 号 p. 9-14

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抄録
 ストーマ造設患者の術後のquality of lifeを決定するものは,簡単にできるセルフケアと合併症のないストーマである。このためには術前に適切なストーマサイトマーキングを行って,管理しやすい部位にストーマを造設することが大切である。緊急手術でも必ずマーキングを行う。
 ストーマサイトマーキングは至適なただ1点を求めるものではない。術前に十分な病態の把握を行い,ストーマサイトの移動許容範囲や口側での次善のストーマ造設部位をマーキングして手術に臨む。手術中もストーマ造設を念頭において腸管の切断を行い,緊張なく引き出した腸管で管理しやすい翻転型のストーマ造設に努力すべきである。
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