1991 年 12 巻 8 号 p. 480-490
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単結晶金属表面をモデル触媒とした研究が大きな成果を挙げ,触媒作用に対する基礎的な理解が急速に進んでいる。触媒反応は吸着,脱離,表面反応などの素過程から構成されるが,それらが複雑にバランスすることによって触媒活性が発現する。最近の研究では,表面素過程における分子の動的挙動がきわめて詳細に解明され,また素過程と触媒全反応の関係が明らかになってきている。本稿では,速度論的見地から,素過程の測定,解析方法および全反応との対応関係について解説する。