表面科学
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環境浄化を指向した固定化超微粒子光触媒の設計
山下 弘巳市橋 祐一安保 正一
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1995 年 16 巻 3 号 p. 194-200

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抄録

CVD法,イオン交換法,ゾルーゲル法で調製した高分散固定化超微粒子光触媒は,バルク半導体光触媒では見られない新規な反応性と高活性・高選択性を示すことがわかった。これらの光触媒は触媒の構造と光触媒活性の関連性や光触媒反応機構の解明に適しているのみでなく,実用に適した形態で自由に設計できることから環境浄化への利用が期待される。本稿では,環境浄化への利用を指向した高分散固定化超微粒子光触媒の具体例として,固定化超微粒子酸化チタンと酸化バナジウム光触媒を取り上げ,それらの調製法,表面構造と活性種のキャラクタリゼーション,およびこれら光触媒による二酸化炭素の水による還元固定化,窒素酸化物の直接分解などについて解説する。

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© 社団法人 日本表面科学会
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