コンピュータ ソフトウェア
Print ISSN : 0289-6540
端末やサービスに依存しないWebアプリケーション記述モデル
北山 文彦仲池 卓也
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2003 年 20 巻 2 号 p. 157-162

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抄録
インターネット上でB2CやB2Bの各種Webアプリケーションを開発する場合,各種端末や具体的なサービスに依存しないようにソフトウェアの記述を行うことはソフトウェア工学上重要である.本稿では,その枠組みとなるような記述モデルを提案する.記述は,データと表現,および,それらのビューが明確に分離し,データと表現が適切に束縛されるようなフレームワークを用いることによって,プログラミングの複雑さを減らすことができる.また,処理の流れは,プロセスの概念を用い,抽象化が可能な遷移規則を導入することにより,表現力の高いモデル化が可能となる.さらに,記述モデルをベースにした多種端末用のアプリケーション記述言語であるLCMLや実行環境,それらの応用事例についても報告する.
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© 日本ソフトウェア科学会 2003
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