東京大学大学院情報理工学系研究科
産業技術総合研究所
東京工科大学工学部
2003 年 20 巻 3 号 p. 229-241
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認証プロトコルの正しさは,プロトコルの実行にともなって,ノンスを中心にプロトコルのデータ間の関係が確立することに基づいている.本論文では,ノンスの秘密性とノンスとデータの間の束縛関係を導く推論体系を与える.推論規則を用いて直接的に束縛関係を導くことにより簡便に認証プロトコルの正しさを示すことができる.また,状況に応じて推論規則を付け加えることにより,推論体系を拡張することも可能である.