コンピュータ ソフトウェア
Print ISSN : 0289-6540
FCDGに基づいたコーディングパターン
渥美 紀寿山本 晋一郎結縁 祥治阿草 清滋
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2004 年 21 巻 4 号 p. 261-270

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抄録
本稿では,ソフトウェア開発の最終段階であるコーディングにおける再利用の技術としてライブラリ関数に対するコーディングパターンを示す.ライブラリ関数はソフトウェアの基本機能を表現し,その呼び出し構造はソフトウェアの意味を反映している.
C言語を対象として,著者らの提案したライブラリ関数の依存関係をグラフとして表現するFCDG (Function Call Dependency Graph)[4][10][11]によってコーディングパターンを表す.オープンソースのソフトウェアからFCDGのパターンを抽出し,コーディングパターンを示す.
FreeBSDのソースツリーに対して平均2,100行からなるプログラム283個からコーディングパターンを抽出した.その結果,ライブラリ関数の返り値の検査パターンが92個,典型的なライブラリ関数の組み合わせを表すパターンが61個得られた.これらのコーディングパターンはソースコード中に埋め込まれているコーディングに関するノウハウを表現したものである.
幅広く知られているコーディングノウハウを開発・保守中のソフトウェアに適用しリファクタリングすることは,保守性の向上だけに留まらず,機能拡張や性能向上などのソフトウェアの発展のための準備として必須である.
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© 日本ソフトウェア科学会 2004
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