コンピュータ ソフトウェア
Print ISSN : 0289-6540
高階書換え系の停止性のための代数モデル
浜名 誠
著者情報
ジャーナル フリー

2006 年 23 巻 2 号 p. 2_142-2_156

詳細
抄録

Klopによって提案された高階書換えの体系コンビナトリー簡約系 (Combinatory Reduction Systems, CRSs) がFiore,Plotkin,Turiらによる構文の代数モデルΣモノイドによって健全かつ完全にモデル化できることを示す.このモデルを整礎な推移的関係を持つものに制限すると,停止性を持つCRSの完全な特徴付けができる.このことを用いて,与えられたCRSの停止性を代数的な解釈によって示すという便利な手法を与える.

著者関連情報
© 日本ソフトウェア科学会 2006
前の記事 次の記事
feedback
Top