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Print ISSN : 0289-6540
既存Cヘッダファイルの構文の異なる言語での有効利用
平石 拓八杉 昌宏湯淺 太一
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2006 年 23 巻 2 号 p. 2_225-2_238

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抄録

我々は,コード変形による言語拡張を支援する機構としてS式ベースC言語 (SC言語) とその処理系を開発している.既存のCヘッダファイルに相当するSCヘッダファイルを利用したいとき,人手でCのヘッダファイルをSCに書き直すと開発コストがかかるので,本研究ではC言語からSC言語への変換器を実装した.このとき,構文の違いなどにより変換が困難な場合がある.特に,Cプリプロセッサ用の#defineによるマクロ定義をSCプリプロセッサ用の%defmacro,%defconstantに置き換えることは完全には不可能である.本論文では,それらの限界と現実的な対応策について議論する.なお,この対応策の考え方の一部は他の言語間においても適用可能である.

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© 日本ソフトウェア科学会 2006
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