コンピュータ ソフトウェア
Print ISSN : 0289-6540
GAPを用いたキャッシュによるエージェントの同時集中移動時における通信量の削減
東野 正幸高橋 健一川村 尚生菅原 一孔
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 31 巻 3 号 p. 3_168-3_177

詳細
抄録
モバイルエージェントとはノード間を移動できる自律的なソフトウェアである.モバイルエージェントは移動先にプログラムコードを持ち運ぶことで移動元で行っていた処理を移動先でも継続できる.モバイルエージェントシステムでは,複製などの処理によって異なるモバイルエージェントが同じプログラムコードを持っている場合があり,そのようなモバイルエージェントが複数同時に移動しようとすると,キャッシュミスが同時に発生することで同じプログラムコードが重複して転送される問題がある.本論文では,このような問題を一般化割当問題(generalized assignment problem: GAP)として定式化し,重複したプログラムコードの転送を抑制するモバイルエージェントの移動方式を提案する.
著者関連情報
© 2014 日本ソフトウェア科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top