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Print ISSN : 0289-6540
31 巻 , 3 号
選択された号の論文の35件中1~35を表示しています
  • 浅川 智恵子
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_1
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/25
    ジャーナル フリー
  • 明石 修, 和泉 順子, 福田 健介, 山本 成一
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_2
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/25
    ジャーナル フリー
  • 山下 倫央, 栗原 聡
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_3
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/25
    ジャーナル フリー
  • 沢田 篤史, 権藤 克彦, 鷲崎 弘宜, 阿萬 裕久, 門田 暁人, 杉山 安洋, 岡野 浩三, 関澤 俊弦
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_4
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/25
    ジャーナル フリー
  • 杉山 安洋
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_5-3_10
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/25
    ジャーナル フリー
  • 光来 健一
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_11-3_16
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/25
    ジャーナル フリー
  • 佐藤 雅明
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_17-3_31
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/25
    ジャーナル フリー
    現在,高度道路交通システム(ITS:Intelligent Transport Systems)の分野はITとの融合が急速に進んでいる.自動車は走行を安全・確実におこなうため多数のセンサで自身を制御する「動くコンピュータ」である.この自動車が持つセンサデータを収集・集約して価値を生成するプローブ情報システムは,カーテレマティクスの進化やスマートフォンという新たなプラットフォームの台頭によってその価値を高めている.プローブ情報は自動車が産み出すビッグデータであり,道路交通問題の解決手段としてだけでなく,ITSとIT双方の分野において,大規模な新規市場の形成や情報通信社会を支援する役割も期待されている.本解説論文では,インターネットと自動車情報の融合の事例として,インターネットとITS分野の連携について述べると共に,サービス基盤として注目されている国内外のプローブ情報システムの活用事例を紹介する.また,今後自動車が生み出すビッグデータが,多様なサービスに開かれた基盤となるための課題として,標準化やプライバシに関する取り組みについても述べる.
  • 山内 正人, 落合 秀也, 松浦 知史, 江崎 浩, 砂原 秀樹
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_32-3_41
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/25
    ジャーナル フリー
    Live E!プロジェクトは2005年から広域センサネットワークに関する研究開発を行っている産官学連携研究コンソーシアムである.本稿ではLive E!プロジェクトでの活動を例に情報の収集,情報の共有,情報の利活用,社会への展開のこれまでと現状を述べるとともに,今後のセンサネットワーキングについて展望する.
  • 齋藤 新, 佐藤 大介, 高木 啓伸
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_42-3_57
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/25
    ジャーナル フリー
    近年,情報通信機器およびそれらを介して得られる情報にアクセスできることは,暮らしの上で必要不可欠なものとなっている.とくに,障害を持つユーザにとって,情報通信技術(ICT)は「社会への扉」でありその社会的意義は非常に大きい.そのため,情報および情報通信機器へのユニバーサルアクセスを義務付ける,または推進するための法令を施行している国は多い.また,World Wide Web Consortium (W3C)などの標準化団体はアクセス可能性(アクセシビリティ)に関する技術的標準およびガイドラインを定めており,ICTの提供者が具体的に検証することを可能にしている.本稿では,ICTにおけるアクセシビリティを取り巻く歴史的経緯について紹介し,アクセシビリティ向上を推進する法整備および標準規格について解説する.また,それらの法令・規格に適合するコンテンツの作成および検証を支援する技術について概説する.さらに,近年注目を浴びているタッチUIおよびクラウドソーシングを含む,アクセシビリティ研究の最新動向についても述べる.
  • 田代 和浩, 川村 隆浩, 清 雄一, 中川 博之, 田原 康之, 大須賀 昭彦
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_58-3_69
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/25
    ジャーナル フリー
    近年,多数のアイドルグループが人気を博しており,知名度や社会での影響力が大きくなっている.それに伴い,これらのアイドルの画像をポーズごとに分類し,鑑賞したいというニーズがアイドルファン内で高まっている.本研究は,アイドルのポーズを分析し,ユーザーに代わって分類してくれるエージェントを提案する.提案手法は大きくポーズ推定とポーズ分類の2つの処理に分かれている.ポーズ推定によって取得できる画像内人物の体のパーツ位置情報を特徴ベクトルとし,ポーズ分類によって8つのクラスへと画像を分類する.ポーズ分類の際,分類精度をより高めるため,Human Pose Guide Ontology(HPGO)を提案する.HPGOは人体構造に関する制約条件を内包し,ポーズ推定で得られた体のパーツ位置情報に補正を加えることで,分類精度を高める働きをする.評価実験により,提案手法の有用性を示し,実験結果について考察を行う.
  • 池尻 恭介, 清 雄一, 中川 博之, 田原 康之, 大須賀 昭彦
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_70-3_78
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/25
    ジャーナル フリー
    投稿型レシピサイトには,普通とは多少異なる食材を用いた意外性のあるレシピが存在する.しかし,それらは「意外」というキーワードを含むレシピばかりではないため,検索機能を利用して発見するのは困難である.そこで,本研究では投稿型レシピサイトから普通とは多少異なる意外性のある食材を抽出する.具体的には,TF-IDFの考えを応用したRF-IIF (Recipe Frequency-Inverse Ingredient Frequency)を利用し,食材の希少度と一般度から意外度を算出する.評価実験では,意外度の高い食材20件を意外性のある食材として抽出し,被験者複数名に抽出した食材に関するアンケートを実施した結果から,提案手法の有用性を示した.
  • 神田 陽治
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_94-3_95
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/25
    ジャーナル フリー
  • 坂平 文博, 寺野 隆雄
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_97-3_108
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/10
    ジャーナル フリー
    人類学・考古学においては,物的資料が残されていない,ある特定の時点間で起きた変化の「プロセス」について客観的な考察を行うことが難しい.そこで,筆者らはこの変化の「プロセス」を抽出する方法として,エージェントベースシミュレーション(ABS)を適用する.本論文では,弥生時代の農耕文化の「主体」についての問題をABSによって検討する.シミュレーションの結果,初期の段階で多くの縄文系弥生人に農耕が伝播した場合の方が,渡来系弥生人が300年後に大多数を占めることが示された.この結果は,農耕文化の「主体」が,初期において縄文系弥生人でその後は混血の人々であった可能性を示す.本研究の人類学・考古学分野へのABSの貢献は以下のとおりである.既存研究の多くが入力データやモデルからシミュレーション結果が歴史事象を説明できるかどうかという問題を扱っているのに対して,本論文ではABSを新しい仮説に繋がる変化の「プロセス」を調べる新しいツールとして利用している.
  • 山本 学
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_109-3_119
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/10
    ジャーナル フリー
    分散エージェントや移動エージェントのプログラミングモデルは複数提案されている.我々は2000年からこれらのモデルとは異なる業務システム向けのエージェントプログラミングモデルを提案し,オークションシステムや金融系トレーディングシステムなど幾つかの商用システムにそのモデルを適用してきた.我々は,これらの適用を通じて,このモデルがアプリケーションを開発するのに有効であるという知見を得ることができた.特に,スケールアウト型のアプリケーションに対して大きな効果があることも確認できた.本稿では,このモデルを適用したアプリケーションを参照しながら,このモデルの有効性に関して議論する.
  • 藏本 貴久, 奥田 洋司, 陳 昱
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_120-3_129
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/10
    ジャーナル フリー
    金融市場は世界恐慌のようなクラッシュを被り,世界経済は大きな打撃を受けてきた.本研究では,そのようなクラッシュと近代の金融市場における重要な取引手法である空売りの関係性に焦点を当てる.FriedmanとAbrahamのモデルには,利得勾配に応じて取引戦略のレバレッジを変化させるポートフォリオマネージャーが存在するが,そのモデルを基礎として,空売りを導入したシミュレーションモデルを構築した.先行研究と同様に,シミュレーション結果と理論解の比較によりモデルの妥当性の検証を行ったうえで,ミクロ–マクロそれぞれのレベルでクラッシュの統計量に対する空売りの影響を分析した.その結果,空売りのある市場では空売りのない市場に比べてボラティリティが2倍になること,空売りによってクラッシュの発生頻度が増加し,空売りが市場を不安定にする可能性を示した.さらに,損失を生じたエージェントが他のエージェントのレバレッジを下げる戦略選択を誘発すること,一方でクラッシュ直後の取引は空売りのある市場の方が活発になることを発見した.
  • 吉田 琢史, 林 久志, 西成 活裕
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_130-3_140
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/10
    ジャーナル フリー
    我々は大規模ジョブショップ型工場における搬送効率改善のため,シミュレーションと数理計画法を統合した手法を実装したシステムを開発した.上述の工場では,自動制御された搬送車がショップ間をネットワークでつなぎ,数多くの半製品を運搬している.この搬送車が渋滞すると生産効率を悪化させるリスクがあるため,搬送車の流れを効率的にする必要がある.自動搬送ネットワークのような複雑系を模擬しその搬送効率を最適化するのに適した手法として,我々の開発したシステムでは,マルチエージェントシミュレータであるNETLOGOと,最適化アルゴリズムであるαPSOを採用している.我々は本手法の有用性を示すため2つのフィージビリティスタディを行った.1つ目は搬送車の設計変数である車間距離-目標速度設定を最適化する事例で,我々の手法では搬送量が約22.1%向上する結果が得られた.2つ目は搬送路の交差点の設計変数である青信号時間を最適化する事例で,我々の手法では搬送時間が約12.8%短縮する結果が得られた.
  • 小柴 等, 野田 五十樹, 山下 倫央, 中島 秀之
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_141-3_155
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/10
    ジャーナル フリー
    本論文では実在の中規模都市におけるデマンドバス運用を念頭に開発した,道路網や車両の物理特性などもある程度取り込んだシミュレータSAVSQUIDの概要と,SAVSQUIDを用いて,北海道函館市の観光エリアを対象に既存の路線バスとデマンドバスの利便性を評価した結果について述べる.また,筆者らが過去に実施したメッシュ状道路ネットワークを用い,交通条件も簡略化した仮想条件下でのデマンドバスシミュレート結果との比較についても述べる.シミュレートの結果として,台数固定で乗降時間を考慮しない場合においては,路線バスとデマンドバスの利便性比較について,仮想条件と類似の傾向を得ることが出来た.その一方で,乗降時間の導入などを行った場合には異なる傾向を得た.本論ではこれらの内容について報告する.
  • 藤田 悦誌, 岩崎 敦, 東藤 大樹, 横尾 真
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_156-3_167
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/10
    ジャーナル フリー
    本論文では,新しい公開型オークションメカニズムのクラスとして,VCG-equivalent in expectationメカニズムを提案する.正直な戦略の組が事後ナッシュ均衡となる公開型オークションメカニズムはクエリの回答が回答者の財の割当と支払額に影響を与えない無関係なクエリを送信する必要がある.露呈される情報に関して参加者が弱い誘因を持つ場合,無関係なクエリを送信するメカニズムは望ましくない.本論文で新しく提案するVCG-equivalent in expectationメカニズムは,割当はVickrey-Clarke-Groves (VCG)メカニズムと等しく,支払額はVCGの支払額の期待値とするメカニズムである.本論文では,VCG-equivalent in expectationメカニズムにおいて,正直な戦略の組が逐次的均衡となること,及び,無関係なクエリを送信しないVCG-equivalent in expectationメカニズムを構築する手法を示した.さらに,提案メカニズムの現実的な応用事例への適用可能性を示すため,日本の第四世代の周波数オークションに適用可能なメカニズムを示した.
  • 東野 正幸, 高橋 健一, 川村 尚生, 菅原 一孔
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_168-3_177
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/10
    ジャーナル フリー
    モバイルエージェントとはノード間を移動できる自律的なソフトウェアである.モバイルエージェントは移動先にプログラムコードを持ち運ぶことで移動元で行っていた処理を移動先でも継続できる.モバイルエージェントシステムでは,複製などの処理によって異なるモバイルエージェントが同じプログラムコードを持っている場合があり,そのようなモバイルエージェントが複数同時に移動しようとすると,キャッシュミスが同時に発生することで同じプログラムコードが重複して転送される問題がある.本論文では,このような問題を一般化割当問題(generalized assignment problem: GAP)として定式化し,重複したプログラムコードの転送を抑制するモバイルエージェントの移動方式を提案する.
  • 小川 祐樹, 山本 仁志
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_178-3_186
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/10
    ジャーナル フリー
    本研究では,人は身近な近接他者や集団の多数派から影響をうけるという関連研究をふまえ,Axelrodのシミュレーションモデルを拡張し,集団の集約情報と相互作用するモデルを導入した.そして提案モデルをもとにシミュレーションを行うことで,集約情報が社会における意見や嗜好の分布多様性に与える影響を検討した.シミュレーションの結果,集約情報は文化種類の多様性の維持において有効であるが,集約情報の範囲によってその効果に違いがみられることがわかった.具体的には,局所的・中域的・大域的の異なる範囲における集約情報の効果を分析し,中域的範囲の集約情報が,文化の多様性を維持するうえで有用であることがわかった.
  • 髙野 諒, 山崎 大地, 市川 嘉裕, 服部 聖彦, 髙玉 圭樹
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_187-3_199
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/10
    ジャーナル フリー
    本論文では,災害環境のような時間経過により変化する動的環境において,各エージェントが各自の局所的視野による情報と近隣のエージェントとの通信による情報のみにより協調するためのアルゴリズムとして,Artificial Bee Colonyアルゴリズムに動的環境のための改良を施したMultiagent-based Artificial Bee Colony (M-ABC)アルゴリズムを提案する.また,災害環境におけるレスキューエージェント間協調アルゴリズムにM-ABCアルゴリズムを展開し,その有効性をシミュレーション実験により検証する.検証にはロボカップレスキューシミュレーションシステムによりレスキューエージェントの被害者の探索と救助をシミュレーションし,次の知見を得た:(1)M-ABCアルゴリズムは,基本的な従来手法であるfull search methodよりも迅速に被害者を救出が可能であること.具体的には,提案したM-ABCアルゴリズムの1つであるM-ABC distanceが高い救助性能を発揮すること; (2)M-ABC distanceが被害者が移動する動的環境においても高い救助性能を維持すること;(3)M-ABC distanceはロボカップレスキューシミュレーションリーグの2012年度の優勝手法であるRi-one手法では被害者を完全に救助することができなかった動的環境において,全ての被害者を救助可能であることを示した.
  • 藤田 悟
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_200-3_210
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/10
    ジャーナル フリー
    本論文では,Service Dominant Logicをベースに,サービスをモデル化し,様々なサービスの現象やサービスの価値に数式を用いて説明を与える.サービス中心の社会では,自らの得意とする作業をサービスとして他者に提供し,得意でない作業をサービスとして受給することができる.このようなサービス交換を通して,自らの生活にかかる総コストを低減させることができる.多くのサービスが交換されると,サービス市場が現れ,需給関係に沿って,サービス価格が決定される.人々は,自らの得意とするサービスを求める市場の近くに移動して,自らのサービスをより高価に取引することができる.本論文は,このような人々の移動により,サービス社会が形成される過程を,エージェントを用いてシミュレーションを行い,サービス社会形成の条件について考察する.
  • 平原 悠喜, 鳥海 不二夫, 菅原 俊治
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_211-3_221
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/10
    ジャーナル フリー
    本研究では,公共財ゲームにおける進化ゲームのモデルを用いて,ソーシャルメディアが協調支配的となる状況を調べる.それにより,ソーシャルメディアが流行するメカニズムを明らかにする.協調支配的な状況とは,記事の投稿およびコメント等によるリアクションをする方がしないより得となる場合である.つまり,それは流行している状況と言える.現在流行しているソーシャルメディアが今後も流行し続けるのか,または新しいソーシャルメディアが流行し始めるのかを予想することは難しい.一般にソーシャルメディアが公共財の性質を持つことに注目し,協調支配的な状況を調べた先行研究はあるが,そこではネットワーク構造を完全グラフと仮定している.我々は,完全グラフと比べて現実のネットワークに近いと言われるWSモデルとBAモデルの2つを用いて,シミュレーション実験を行う.実験より,ネットワーク構造の種類によって,ソーシャルメディアの流行のメカニズムに違いが出ることを明らかにした.WSモデルを適用した場合,結果は完全グラフとほぼ同様になった.一方,BAモデルを適用した場合,結果は完全グラフとは異なるものになった.BAモデルのネットワーク構造はソーシャルメディアを流行しやすくする.
  • 市川 学, 出口 弘, 田澤 周平, 志手 一哉
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_222-3_233
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/10
    ジャーナル フリー
    近年,日本の建設会社各社の建築技術に大差はなく,むしろ建設の管理能力スキルが着目されるようになってきている.そのために,集合住宅建設工事を効率よく行える工程計画の作成が注目されている.しかし,躯体工事と内装工事の2つに大きく分かれる集合住宅工事において,内装工事では,作業員の様々な雇用の種類,作業と作業の間には先行・後続関係が存在し,建設会社にとってより良い工程計画を作成することが難しいのが現実である.さらに,建設会社がより良いと考えた工程計画は,現実の世界で実際に建物を建設する以外に評価する方法が存在していない.そこで本研究では,集合住宅内装工事において,建設会社が作成した工程計画で工事を進めた際に,工事の進捗を表現するシミュレーションモデルをエージェントベースのアプローチで構築した.そのシミュレーション結果を示し,本研究で構築したモデルの意義と利用可能性について論じる.
  • Marat ZHANIKEEV
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_234-3_245
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/10
    ジャーナル フリー
    PP2P streaming today uses constant bitrate video, primarily because it is easier to cut such video into substreams and deliver it via multiple peers. The same method suffers from low reliability of end-to-end throughput which can cause playback freezes. This paper proposes a variable-bitrate method for P2P streaming which solves this problem. The proposed method outperforms traditional P2P streaming by a large margin and provides a highly resilient streaming platform.
  • 釘本 健司, 三宅 茂樹, 水谷 后宏
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_246-3_258
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/10
    ジャーナル フリー
    近年,TCP (Transmission Control Protocol)を利用するストリーミングサービスの普及とともに,安定したデータ伝送を実現するために可用帯域を正確かつ短時間に測定することがますます重要となってきている.そこで,我々はソケットAPI (Application Programming Interface)を備えるTCPのリアルタイムな可用帯域測定機能を提案する.提案機能では,TCPコネクションをプロトコルスタック内部で観測し,ACK (Acknowledgement)パケット受信時刻に基づく測定手法により,TCPのスループットを損なうことなく可用帯域を推定する.これにより,(1)試験用のダミーパケットを要しないためネットワークに無用な影響を与えずに測定可能とし,(2)ネットワークの混雑等によって生じるACKパケットの受信時刻のゆらぎを考慮して測定に必要な確認応答パケット数を決定するため,測定精度を維持しつつ,リアルタイムに測定値を更新できる.また,本機能はソケットAPIを備えており,アプリケーションはソケットAPI経由で測定値を利用できる.これらの可用帯域測定手法を提案するだけでなく,TCPプロトコルスタックへ実装し,実験ネットワーク上で既存の可用帯域測定専用ツールとの比較を行った.その結果,従来の代表的な可用帯域測定専用ツールと比較しても同程度の精度で測定が可能であることを確認した.実装規模は300行程度と小規模ながら,本機能の効果が高いことが分かった.
  • 中島 震
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_259-3_269
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/10
    ジャーナル フリー
    Webアプリケーションに代表されるオープンなシステムでは,機能変更を柔軟に行う自己適応の方法を採用することがある.機能変更の方法として,実行時に構成コンポーネントを置き換える.このような置き換えが安全なことを確認しなければならない.本論文では,安全な置き換えの方法を論じる枠組みを提案し,さらに,インテグリティに基づく検査法を提案する.具体的な応用例として,簡単なWebアプリケーション・システムを用いて,提案方式を具体的に述べ,その有用性を論じる.
  • 中川 尊雄, 亀井 靖高, 上野 秀剛, 門田 暁人, 松本 健一
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_270-3_276
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/10
    ジャーナル フリー
    本論文では,脳血流を計測する近赤外分光法(Near InfraRed Spectroscopy; NIRS)を用いて,開発者がプログラム理解時に困難を感じている状態にあるかどうかを定量的に観測することを試みた.10名の被験者に対して,難易度の異なる二種類のプログラムの理解時の脳血流を計測する実験を行い,10名中8名において難度の高いプログラムの理解時に脳活動がより活発化するという結果が得られた.また,被験者ごとに脳活動をZ-scoreで正規化し,難度ごとに集計した上でt検定を実施した結果,脳活動の平均値に有意な差(p < 0.001)が見られた.
  • 星野 大樹, 林 晋平, 佐伯 元司
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_277-3_283
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/10
    ジャーナル フリー
    ソフトウェア構成管理では,ソースコード変更を開発者にとって意味のある単位ごとに分割してコミットを行うこと(分割コミット)が重要となる.しかし開発者は分割コミットを行わずに様々な意図が混ざったコミットをすることがある.これに対し,ソースコードの編集操作を収集し,それらを分類することで分割コミットを支援する既存手法がある.本稿では,ソースコードにおけるファイルやクラス,メソッド,コメントおよび編集時間を分類の基準とし,これらに基づいて編集操作を自動的に分類する手法を提案する.提案手法を実現するツールを開発し,例題へ適用することにより,既存手法よりも分類の労力を低減することを確認した.
  • 栗原 拓郎, 三田 裕策, 大西 主紗, 吉川 拓人, 志築 文太郎, 田中 二郎
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_284-3_293
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/10
    ジャーナル フリー
    大型のマルチタッチテーブルトップでは,その大きさのため操作が困難な領域が存在する.この領域を操作する場合,ユーザはその領域に手が届く位置まで移動することを求められる.そこで我々は遠隔地操作手法であるHandyScopeを示す.HandyScopeでは,ユーザは手元から遠隔地を操作することができる.また,ユーザは手元と遠隔地の間にてオブジェクトを移動させることができる.加えて,HandyScopeの起動,操作には我々が考案した引き出しジェスチャを用いるため,複数のユーザが同時に,従来のマルチタッチ操作と競合することなく素速くポインティングを行うことができる.我々はHandyScopeの性能を測るために従来のタッチ操作と比較実験を行い,遠隔地を選択する場合HandyScopeは有用であることを確かめた.
  • 中嶋 辰成, 青戸 等人, 外山 芳人
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_294-3_306
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/10
    ジャーナル フリー
    等式論理において,自然数やリストなどのデータ構造上で成立する等式を帰納的定理とよぶ.与えられた等式が等式論理の帰納的定理であるか否かは一般に決定不能であるが,いくつかの部分クラスに対する決定手続きが知られている.FalkeとKapur (2006)が与えた決定手続きは書き換え帰納法に基づく.一方,外山(2002)は,帰納的定理判定問題を2つの抽象リダクションシステムの等価性判定問題としてとらえることで,書き換え帰納法が帰納的定理の決定手続きとなるための十分条件を示した.しかし,この両者が保証している決定可能な帰納的定理のクラス間には包含関係がない.そこで,本論文ではこれら2つのアプローチを組み合わせることにより,従来保証されていた決定可能な帰納的定理のクラスを拡張する.
  • 古川 覚, 上田 賀一, 中島 震
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_307-3_317
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/10
    ジャーナル フリー
    組込みシステムの信頼性向上を目的として,開発の上流工程で不具合を発見することが望ましい.組込みシステムの開発では,制御ソフトウェア(コントローラ)と制御対象(プラント)がどのように影響を及ぼし合うかが設計の主要な関心事になる.一方,これらは性質が大きく異なることから,全体をひとつの枠組みで表現し解析することが難しいという問題がある.本研究では,各々の特徴をいかした設計情報を組み合わせる協調解析という考え方を提案する.コントローラでは,設計に自由度を持たせることから,宣言的な制約表現や非決定性を許す記号的な方法が良い.プラントは制御対象が従う物理法則を数値的な方法で解析する.すなわち,提案する協調解析の方法では,コントローラの記号的な表現とプラントの数値解析を組み合わせることで,組込みシステム全体の振る舞いを調べる.具体的な例題として用いる二輪倒立振子ロボットでは,コントローラをSysMLで,プラントをSimulinkで表す.システムの制約妥当性を検査する適用実験を通して,提案手法の有効性を確認する.
  • 後藤 祥, 吉田 則裕, 藤原 賢二, 崔 恩瀞, 井上 克郎
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_318-3_324
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/10
    ジャーナル フリー
    メソッド抽出とは,既存のメソッドの一部を新たにメソッドとして抽出する作業のことである.メソッド抽出は,長すぎるメソッドや,凝集性の低いメソッドを分割するために有効であるとされているが,実際に開発者がどのようなメソッドを対象にしているかは調査されていない.しかし,メソッド抽出作業の支援を行うためには,開発者がどのようなメソッドを抽出の対象としているかを定量的に調査する必要がある.本研究では,オープンソースソフトウェアから,抽出が行われたメソッドと行われなかったメソッドの間で,サイズと凝集度に違いがあるか調査した.調査の結果,多くの場合に有意差があることが確認できた.
  • 深津 佳智, 箱田 博之, 野口 杏奈, 志築 文太郎, 田中 二郎
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_325-3_335
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/10
    ジャーナル フリー
    本研究では,スマートフォンをアイズフリーに片手操作する際のタッチ精度向上を目的として,凹凸を付けたスマートフォンケースを作成した.我々は,ユーザがケースの凹凸を触り,タッチの際の手がかりにすることができると考えた.それぞれのケースを装着したスマートフォンを用いて被験者実験を行い,タッチの精度を評価した.
  • 冨田 尭, 萩原 茂樹, 伊藤 宗平, 米崎 直樹
    2014 年 31 巻 3 号 p. 3_336-3_356
    発行日: 2014/07/25
    公開日: 2014/09/10
    ジャーナル フリー
    統計的モデル検査は,統計的手法を用いた近似的確率的モデル検査手法である.これは,元々は複数の確率パス限量子を用いて検査式を記述する確率時間論理CSLのための近似的モデル検査手法として提案されたものであり,多重検定を避けるために,統計的手法の利用は限定的であった.そこで本研究では,確率パス限量子の出現を一度のみに制限する代わりに頻度の概念を導入した確率頻度線形時相論理PFLTLを提案し,その統計的モデル検査手法を与える.PFLTLでは,CSLや既存の実時間論理では適切に表現できなかった確率的周期性などのランダムな振る舞いに関する定量的性質を,確率と頻度の概念を用いて直接的かつ直観的に記述することができる.また,確率パス限量子の出現が一度のみであるPFLTLの統計的モデル検査には統計的手法を効果的に利用することができ,CSLモデル検査では検査困難なモデルの性質を検査することが可能となった.
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