コンピュータ ソフトウェア
Print ISSN : 0289-6540
Fluent APIに対する型情報を用いた静的検査
中丸 智貴山崎 徹郎
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 39 巻 3 号 p. 3_33-3_46

詳細
抄録

本論文では,メソッド呼び出しの連鎖の誤りを型検査器で検出可能にする Fluent API の実装方法について,その基礎から2019年の研究論文まで解説する. 具体的には,そのような実装方法が“型定義による構文解析器の表現”とみなせるという基礎的な考え方と,プッシュダウンオートマトンなどの抽象機械を型定義によって表現する手法を提案する研究論文の概要解説を行う. これらに加え,上述の Fluent APIの実装方法を実用するために開発された技術と今後開発が必要な技術についての解説も行う.

著者関連情報
© 2022, 日本ソフトウェア科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top