2022 年 39 巻 4 号 p. 4_17-4_23
メソッドの名前は当該メソッドの処理内容を理解する上で重要な手がかりである.メソッド名(特に先頭の単語)がその振る舞いを適切に表現できていない状態をネーミングバグといい,コードの可読性を低下させる要因の1つとなっている.そこで本論文は,ネーミングバグを自動的に判定する手法を提案している.具体的には,メソッドの名前をいったん隠したかたちを作り出し,Transformer をベースとした機械学習モデルによってメソッド本体から元の名前を正しく推定できるかどうかでもって,その名前がネーミングバグに該当するかどうかを判定するものとなっている.そして,評価実験を通じて,提案手法が従来手法(Doc2Vec, Word2Vec 及び畳込みニューラルネットワークを使用)よりも高い精度でネーミングバグを検出できることを示している.