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Print ISSN : 0289-6540
オブジェクトグラフの準静的構造に基づく機能依存理解の支援手法
新田 直也神出 稔正
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2023 年 40 巻 2 号 p. 2_146-2_165

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抄録

既存のソフトウェアに新たな機能を正しく追加するためには,そのソフトウェアの内部で機能間の依存関係がどのように実現されているのかを理解することが重要である.しかしながら,これまで行われてきた機能依存検出に関する研究は,プログラム実行時の機能依存の有無を判定することを目的としており,機能依存の理解に適用した場合の有効性については明らかではない.そこで本論文では,機能依存の理解に有効なソースコードの自動抽出手法を提案する.本手法は動的解析手法のデルタ抽出を用いており,既存の機能依存検出手法よりも広範囲のソースコードを抽出することが可能である.また,Javaによる開発実務経験を持つエンジニア20名を被験者とした実験によって,提案手法によって抽出されたソースコードが,機能依存の理解において既存手法によるものよりも有効であることを確認した.さらに,機能依存を実現している仕組みを解明するために,機能依存がオブジェクトグラフの準静的な部分構造によって実現されていると仮定した.3つのオープンソースソフトウェアの動的解析を行った結果,実際の機能依存に準静的構造が用いられていること,及び,本手法によってこの準静的構造を効果的に抽出できることを確認した.

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© 2023, 日本ソフトウェア科学会
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