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Print ISSN : 0289-6540
部分語の出現情報の検査のみで近似できる正規言語について
新屋 良磨山口 勇太郎中村 誠希
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2023 年 40 巻 2 号 p. 2_49-2_60

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抄録

言語Lが正規可測であるとは,Lに「収束」する正規言語の対の無限列が存在することを言う.本論文では,正規言語の代わりに正規言語の部分クラスである区分検査可能(Piecewise Testable (PT): 部分語の出現情報の Bool 演算で記述可能)言語および文字検査可能(Alphabet Testable (AT): 文字の出現情報の Bool 演算で記述可能)言語に焦点を当てその可測性を考察する.特に,正規言語に対するAT可測性はco-NP完全である一方,PT可測性は線形時間で決定できることを示す.

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© 2023, 日本ソフトウェア科学会
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