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Print ISSN : 0289-6540
ステートマシン図課題における答案が満たさない要求特定・計測半自動化手法の提案と評価
木村 拓馬小形 真平槇原 絵里奈岡野 浩三
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2024 年 41 巻 2 号 p. 2_19-2_39

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抄録

UML (Unified Modeling Language)ステートマシン図の記法は複雑であり,学習者には理解が難しい.そのため教育者は,学習者に記述課題を課し,その答案誤りから判じた“答案が満たさない要求やその原因”等の情報を返す.しかし,答案の内容やレイアウトが多様なことがあり,答案が満たさない要求を教育者が正確かつ迅速に特定することは限られた時間の中では困難である.そこで本稿では,正答例の図に基づき答案が満たさない要求を半自動的に特定・計測する手法を提案する.提案手法では,実行活動やトリガーの表現を用語集から選ぶ課題を対象とし,ガードやエフェクトに記述される変数処理に対処する.また,正答例の部分図を連結して表す“要求を満たす振る舞い”を“ケース”として要求に紐づけ,答案の満たさない要求やケースをモデル検査で特定する.提案手法の有効性評価として,実授業で得た答案38個に提案手法を適用した結果,全ての答案で“満たさない要求”を妥当に得た.

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© 2024, 日本ソフトウェア科学会
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