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Print ISSN : 0289-6540
地域防災計画業務記述5原則の提言
木下 修司木下 佳樹武山 誠
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2024 年 41 巻 3 号 p. 3_16-3_33

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抄録

本論文は,整合性確認の容易な業務記述を作成するための5原則を提供する.我々は,地域防災計画の整合性検査に関して平塚市と共同研究を行っている.整合性検査が問題になるのは,例えば,県の地域防災計画改定に合わせた市の地域防災計画の定期的改訂においてである.この際,項目ごとの局所的な修正が計画全体の不整合を招く場合があり,その確認が困難でコストが大きいことが問題となっている.共同研究の目的は,そもそも不整合が起こりにくく,起こっても容易に発見できるような業務の記述方法を開発して,計画改訂作業の効率化を図ることにある.本論文は,業務の記述方法に関する5原則を提示し,共同研究で考察した事例に基づいて説明する.整合性確認が困難な事例を問題点として示し,それに対する原則の適用方針と適用結果を示す.5つの原則を立てるにあたっては,いわゆる「オントロジー」,形式手法,遷移系,仕様と実現の表現などの情報科学における概念を用いた.これらの原則について,平塚市の地域防災計画担当者からは「いずれの原則についても有効であり,今後の改訂への取り入れを検討したい」との評価を得た.

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